今回は私が今年あたためていた活動を行いました。それは、防災キャンプです。震災から約530日ほどたちました。私も3度被災地に行かせて頂き活動していく中で、様々なことを考えました。
震災はいつどこで起こるか分からないこと、そしてそのことをいつまでも忘れないこと。それらを考えたのは、ある方とお会いしてお聞きしたことがあるからです。
それは、9月に義捐金などを持って訪れた幼稚園さんの先生から、「来年の震災があった日は、おにぎりとロウソクで過ごしてその日を忘れないようにしたい」というお話です。
それを聞いて私はやはり、あおぞらの子どもたちにもこの気持ちを伝えたいと深く思いました。
そして、やるのならばちゃんと防災について親子で考えられ、また避難所などでの生活をする上でのスキルなどを楽しみながら学びたいと思い、今回の防災キャンプを行うに至ったわけです。
この回を行うに当たり、私ひとりが計画したわけではなく多くの方々に実行委員となってもらい、計画の段階から当日の運営まで携わってもらいました。そのおかげで、保護者の視点など教えて頂き、当日も充実した活動になったと思います。
まず午前と午後の部を希望を取り分けました。ホールのお部屋で集まり、今回の趣旨を子どもたちと保護者に伝え、いざスタートです。まずは、バスに乗り畑に行って自分たちの野菜を収穫したり、これから使う野菜としてトマトとナス、オクラを収穫してもらいました。
畑から帰ってきたらまずおやつ作りです。おやつは、2品作りました。
収穫してきたばかりのトマトをべっこうアメにした、べっこうトマトとパンとソーセージをアルミホイルでくるみ牛乳パックに入れて鉄板の上で焼いたホットドックを作り食べました。
牛乳パックは、火をつけるだけで長く燃え続けるので灯りの役割にもなります。


その後は、メインの活動を3つ行いました。1つ目はめし袋という不織布を使って作ったものにお米を入れて、大なべの中で20分煮るだけでお米が炊きあがる体験をしました。
2つは目は畑の野菜を使ってお味噌汁を作りました。
3つ目は名栗げんきプラザの方にご協力して頂き、火起こし体験を行いました。
まずご飯炊きですが、もし震災が起こりお水がとても貴重になった時お米を洗わないでも上手に炊けるものがあることを伝え、自分たちでお米を入れて鍋の中に入れましたね。できあがったお米は、おにぎりにして食べました。お米からご飯を作ることを伝えられたと思います。
お味噌汁作りは、畑でとってきたナスやオクラを包丁で切ってお味噌の中にいれましたね。みんな上手に切ることができました。

最後の火起こし体験ですが、名栗元気プラザという自然遊びを専門にしている県の施設からスタッフの方がお休みにも関わらず来て頂き、みんなに火の大切さとお友達になることが大切なんだとお話してくれました。実際行った火起こしは、親子で協力して何組か火をつけることができましたね。火をつけるまではとても大変で、しかもその火を絶えず燃やし続けていくことはとても大変なんだということを体験を通して学べたと思います。

そして様々なことを体験して最後には、おにぎりとお味噌汁を食べながら避難所での配給について少しお話しました。もし地震が起きてお家に戻れなくなったら、贅沢なものを食べれないこともあるんだよと話、子どもたちにとってそういうことを身をもって体験してもらえる良い機会となったと思います。

その後は、私のほうで作成した「もし地震が起きたら」というプリントを作成しみんなで一緒に地震が起きた時のことについて触れました。
最後に、9月と12月に行ってきた被災地での体験をスライドを交えて話し一緒に行ってきた保護者の方々にお話をしてもらいました。

子どもたちだけでなく保護者の方にとっても様々なことを体験して考えられる機会になったかと思います。
地震はいつ起こるかわからないので、みんなでそのことを忘れずにこれからも楽しくたくましく一緒に生きていきたいと思います。
今回のこの活動を行うに当たり様々な方のご協力があってできたと思います。実行委員の皆さま、名栗元気プラザの大野さん、一緒に被災地で活動してきた秋月さん和田さん、そして全てをプロデュースして頂き色々とお世話になった宮坂さんにこの場をお借りしてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
さて、来週のあおぞらは通常通りです。園児は14時〜16時。小学生は16:15〜18時です。
今週のあおぞらノートは園児クラスのりょうたくん。オリジナルガラムマサラの様子が上手に描けていますね。